9月10日(金)~16日(木)まで、山本祐布子さん初のドローイング集「ドロワー」(発行:ミルブックス)の発売を記念してサンクでイベントを行います。期間中は本に掲載されているドローイング作品の原画を展示したり、凸版印刷(株)の協力により制作されたプリマグラフィー作品(凸版が開発した最新の印刷技術をプリマグラフィーというそうです)の展示・販売、サンクではおなじみの陶芸家/吉村和美さんと山本さんの合作による陶器(今回発売になる本の後半にこの陶器のアイデアが浮かんだ時の山本さんのメモが載っています!)の販売などをします。また、期間中にサンクで先行販売される「ドロワー」には、フィンランドに住む山本さんの友人が近所の公園で集めた葉っぱが挟まれています(実際の原画ノートにも葉っぱのデッサンのところにその葉っぱが挟まっていました)。みなさん、ぜひ足をお運びください。
実は今回出版される「ドロワー」のレイアウトと装丁はサンク・デザイン部(といっても1人です)が担当させてもらったのですが、はじめての打ち合わせで山本さんの原画を拝見させてもらった時、とても心動かされるものがありました。あのシンプルに削ぎ落とされデザイン化された切り絵作品の背後に、こんなに緻密なデッサンが隠れていたんだと感動しました。それに、ノートと鉛筆を持って素早く正確に対象物を描きとっていく山本さんの姿は、大げさにいうと、小さくて高性能なカメラやスキャナーのようで、「この人(本来は方と呼ぶべきですが、あえて…)は絵を描くために産まれてきたのかもしれない」と感じる程でした。みなさん、ほんとに原画、必見です。
ということで、イベントレポートです。
夏、祐布子さんと吉村さんを訪ね、陶器の名入れに行きました。
吉村さんのアトリエはぶどうの木の下です。
いよいよイベント前日。ミルブックスの皆さんも応援に駆けつけてくれました。
フィンランドの友人から届いた葉っぱを本に挟みます。
イベント当日の朝。最後の仕上げにかかります。
本の中でデッサンされたモノ達も本物がちらほら並んでいます。
原画をノートのままたくさん天井から吊るすという祐布子さんらしい展示でした。(おしまい)