木枯らし1号がやってきて、寒くなりましたね。
さて、今年もウールの小物がいろいろそろいました。スコットランド製の指なし手袋や模様編みのニット帽、フィンランドのおばあちゃんが編んだミトンの他、デンマークのBCガーン社からは今年もオーガニックウールの毛糸がたくさん届きました。サンクオリジナルのポンポン付きのニット帽みたいなポットコゼは、この毛糸で編んでいます。仕上がりがやわらかでヨーロッパらしいきれいな発色の毛糸です。色数も多めに取りそろえていますので、マフラーやニット帽などをカラフルに編みたい方におすすめです。
毎年ご好評いただいているベンラ社のオリジナルもこもこソックスは、定番のお花柄と新しくプリミティブ柄をつくりました。プリミティブ柄はレディースサイズとメンズサイズがあります。色も模様もちょっと渋めで、男性も履きやすいと思います。また靴下を何枚か重ね履きする女性の方にも、メンズサイズはちょうどよいかもしれません。
手足の冷える季節を快適に過ごせるよう、冬支度をしにお店にいらしてください。もこもこソックスと指なし手袋はオンラインショップでもお買い求めいただけますので、こちらもよろしければご覧ください。
北欧雑貨好きの人たちの間で人気のコーヒーポットがあります。そのコーヒーポットは30年ほど前に生産が終了してしまったため、今や本国フィンランドのアンティークショップでも安くて状態の良いものはなかなか見つからず、日本人の私たちにとっては高嶺の花となってしまいました。そのコーヒーポットを1950年代にデザインした人物がアンティ・ヌルメスニエミ。そんな彼についての小さな本を作りました。
残念なことに、アンティは2003年にお亡くなりになってしまったので、本書ではヘルシンキに住む彼の奥様であり、ファッション/テキスタイル・デザイナーのヴォッコ・ヌルメスニエミさんに会いに行き、彼の経歴や人柄、デザインや仕事についてインタビューをさせてもらい、それらを一冊にまとめました。アンティの幼少の頃の貴重な写真やコーヒーポットのデザイン原画、コーヒーポット以外にもたくさんある彼のプロダクションを豊富な写真で紹介しています。とくに時間をかけて集めたコーヒーポットの色バリエーション写真は、見ているだけでも楽しんでもらえるのではないかと自信を持っておすすめします。また本書の後半では、ヴォッコさんの悠々自適でクリエイティブなライフスタイルを、アンティが設計した自宅兼アトリエのインテリアとともに紹介しています。加えて、早くからその著書やスタイリングの中で、彼のコーヒーポットを紹介されていて、ご自身もこのポットの大ファンだという堀井和子さん(テーブルウエア研究家)と岡尾美代子さん(スタイリスト)のコラムも収録されています。
コーヒーポットをイメージした装丁デザインは全部で5色。簡単にコーヒーポットは買えないけど、せめてその本くらい「どの色にしようかな?」と悩んでもらえたら、うれしく思います。また、ポット感(?)を演出するために本書の小口(ページの上下と外側の裁断面)は黒く塗られています。この工程は手作業のため、ひとつひとつ仕上がりが異なることをご了承ください。できれば、実物を手にとってお買いお求め頂けると良いのではないかと思います。
サンク、ビオトープ・著
サイズ:W113×H155ミリ(ほぼ文庫本サイズ)
ハードカバー/96ページ/オールカラー
1,365円(税込)
※表紙は5種類(白・赤・青・黄・茶)ありますが、内容は全て同じです
※実際の本の色とパソコンで見る本の色は異なります
※表紙の色は在庫がなくなりしだい終了とさせて頂きます
※小口の部分を黒く手塗りしているため、ひとつひとつ仕上がりに差があります